演算子
次の表では、構成変数の定義で使用可能な演算子と構成変数が展開されたときの解釈の仕方について示します。次の例では、$(USTN_WORKSETCFG)がg:/Clients/DeptOfTransportation/WorkSets/Highway131.cfgと定義されていると仮定します。
演算子 | シンタックス | 定義 |
---|---|---|
basename | basename (<式>) | ディレクトリまたは拡張子なしで、<式>のファイル名を返します。次に例を示します。
WORKSETNAME = basename ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、Highway131を返します。 |
concat | concat(<arg1>,<arg2>...) | + 演算子と同様、引数を連結した結果を返しますが、複数の引数を使用することができます。次に例を示します。
LIST = concat (CFG1,CFG2,CFG3) |
devdir | devdir(<式>) | ディレクトリ末尾の区切り文字を含めて、<式>のデバイスおよびディレクトリを返します。次に例を示します。
WORKSETDIR = devdir ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、g:\Clients\DeptOfTransportation\WorkSets\を返します。 |
dev | dev(<式>) | <式>のデバイス(たとえば、c:)を返します。次に例を示します。
WORKSETDEV = dev ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、g:を返します。 |
dir | dir(<式>) | (デバイスなしで)<式>のディレクトリを返します。次に例を示します。
WORKSETDIR = dir ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、\Clients\DeptOfTransportation\WorkSets\を返します。 |
ext | ext(<式>) | <式>のファイル拡張子を返します。次に例を示します。
WORKSETEXT = ext ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、.cfgを返します。 |
ファイル名 | filename(<式>) | <式>のファイル名と拡張子を返します。次に例を示します。
WORKSETFILE = filename ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、Highway131.cfgを返します。 |
第1 | first(<式>) | 式の最初の部分(つまり、最初のセミコロンに先行する部分)を返します。次に例を示します。
FIRSTREFDIR = first ($(MS_RFDIR)) |
firstdirpiece | firstdirpiece(<式>) | (デバイスなしで)<式>のルートディレクトリを返します。次に例を示します。
WORKSETROOT = firstdirpiece ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、Clientsを返します。 |
lastdirpiece | lastdirpiece(<式>) | <式>のファイルに最も近いディレクトリの部分を返します。次に例を示します。
WORKSETPAR = lastdirpiece ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、WorkSetsを返します。 |
noext | noext(<式>) | 拡張子を省略して<式>の完全パスを返します。
WORKSETFILEROOT = noext ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、g:\Clients\DeptOfTransportation\WorkSets\Highway131を返します。 |
parentdevdir | parentdevdir(<式>) | デバイスを含めて<式>の親ディレクトリを返します。次に例を示します。
WORKSETPDD = parentdevdir ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、g:\Clients\DeptOfTransportation\を返します。 |
parentdir | parentdir(<式>) | デバイスを除いて<式>の親ディレクトリを返します。
WORKSETPD = parentdir ($(_USTN_WORKSETCFG))と指定すると、\Clients\DeptOfTransportation\を返します。 |
registryread | registryread(regvar)
|
レジストリ変数regvarの内容を返します。次に例を示します。
PWDIR=registryread("HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Bentley\ProjectWise\Path") |